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普段は紀伊半島を中心にキャンプツーリングを楽しむバイク乗り。
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2015年10月25日

厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)

一年の中でも最も寒い時期、
1月から2月にかけての厳冬期の北海道へキャンプツーリングに行ってきましたので、
その時の装備をご紹介いたします。

ツーリングレポートはこちら→「厳冬期北海道ツーリング」

この時期の北海道は地域にもよるのですが、
最低気温は-25℃ぐらい、日中も常に氷点下での走行を想定して装備を準備しました。

気象庁のサイトに過去の天候を調べられるページがあるので参考になります。
サイトはこちら→「過去の気象データ検索」

で、実際に経験できた気温は、
最低気温-25℃、走行中の気温が-15℃。
と、念願の-20℃以下でのキャンプと-10℃以下での雪上ツーリングを経験する事ができました。


ウエア類は登山用品などで揃えました。
やはり基本どうりに、アウターで防風、ミドルで保温(断熱)、アンダーで汗冷えを防ぐ、
の三点が大事だと思います。

それでは装備まとめウエア編から



◆ヘルメット 顔 手


厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)

ヘルメットはひさし付きのジェットヘルを使用しています。
フルフェイスも所有していますが、ツーリングの時はジェットタイプの開放感が好きです。
ただしフルフェイスと比較すると寒いですが…。

厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)

シールドはピンロックタイプに変更してあります。
シールド内側に曇り止め加工された専用のシートを貼り付ける事で
ダブルレンズの構造になり曇りを防止できます。

オープンタイプのジェットヘルメットはフルフェイスよりも曇りにくいのですが、
それでも極寒走行では簡単に視界が無くなってします。
このピンロックシールドは効果絶大で、-15℃の走行中も曇りは発生しませんでした。
かなりオススメです! (と言うか必須かもしれません)

しかし内側は曇らないのですが外側は極寒の霧で凍りつく事はありました。
これは防ぎ様が無いと思います。

あと、シールドに吐息が当たらない様にする事も大事です。
エンジン始動時に鬼キックする時はヘルメットは脱ぎましょう(笑)


厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
紫外線から目を守るサングラスやクリアタイプの防風メガネも使用しました。
-10℃以下での走行では目が凍りそうになるのか、
メガネ無しでは目を開けていられなくなる時がありました。
曇り易いのが難点ですが持って行った方が良いと思います。


モンベル スーパーメリノウール バラクラバ
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
顔と首の防寒です。これが無いと氷点下の走行は無理です。
薄い生地ですがウールなので暖かいです。
コンビニ等に入る時はもちろん脱ぎます(笑)

この上にフリースのネックウォーマーをもう一枚重ねました。
これで顔周りは大丈夫でした。


タイチの冬用グローブ(ゴアテックス)
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)

普通の冬用防水透湿グローブです。操作性や防水性を重視して選びました。
しかし、グローブをいくらグレードアップしても氷点下では手の冷えは防げません。
(冷たいと言うより、痛い。厳冬期の北海道では凍傷の危険性大!!)

やはり、バイクに工夫が必要でハンドルカバーとグリップヒーターが必須です。
どんなに気温が低くてもグローブの中はコタツ状態です。




◆上半身

モンベル スーパーメリノウールEXPラウンドネックシャツ
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
こちらのアンダーシャツはウールで保温性に優れていて、速乾性にも優れていました。
転倒したバイクを起したり、てんこ盛りの雪の中に突入すると極寒の中でも汗をかいてしまいます。
(今回は幸い無転倒でした。)
低温時の汗は急激な体温低下の原因にもなりますので、
アンダーウエアは慎重に選んだ方が良いと思います。

それから、肌に直接触れるアンダーウエア等はウールがお勧めです。
積載が限られたバイクでは沢山の着替えは持てないので
同じアンダーウエアを何日も着る事になるのですが(パンツは履き替えますよw)
ウールの抗菌性は素晴らしく、匂いはほとんど出ないです。
(帰宅後、妻にも匂わせて確認しましたw)

気温に応じて更にジオラインのEXPも重ね着していました。


モンベル ライトスウェット
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
所謂ミドルウエアです。ここで空気の層を作ります。
ユニクロでも何でもいいと思いますが、私は首まわりの着心地を重要視するので
試着してこれに決めました。


モンベル ライトシェルアウタージャケット
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
これは着なくても良いのですが、フリースにポケットが無いのでこれを重ね着しました。
スマホやカメラは極寒ではバッテリーの電圧が低下して全く使えなくなってしまいます。
なので肌に近い所で温めておく必要があります。
アウターのポケットでは冷えてしまうのでダメです。


モンベル アルパインダウンジャケット
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
氷点下になるとミドルにフリースだけだと寒いです。
なのでこのダウンジャケットをアウターの下にミドルウエアとして着ます。
これで劇的に寒さを感じなくなります。
ただし、ダウンなので汗などで濡らさないように気温に応じて着脱します。
脱いだ後もコンパクトに収納できるので、やはりダウンがいいですね。

ただ、厳冬期の北海道ではダウンジャケットを脱ぐ場面はありませんでした。
脱がなければ収納を考えなくてもよいので、ダウンにこだわらず化繊でも良いかと思います。


モンベル シャルモパーカ
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
アウターでいかに外気の侵入を防ぐかが、バイクでの防寒の鍵を握っています。
高速道路で時速100km程での走行は秒速28mの風を受ける事になります。
運動量も極めて少なく、体の発熱も期待できません。
袖、首、裾、ジッパー、等あらゆる隙間から外気が侵入してきますので、
その部分で空気が出入りできない構造のものがいいと思います。

このシャルモパーカはゴアでは無いですが防水透湿生地を使用しており、薄い中綿も入っています。
ジッパーも水や空気が抜けにくい構造で防風性はかなり良いですね。
フードも使わない時は収納できるのでバタつきません。
コスパも良いです。(ここ重要)

あと、このジャケットは襟が高く、口元まで覆ってくれるので首周りの防寒性が良いです。
ジェットヘルメットとの相性は良いですね
(フルフェイスのヘルメットとは相性が悪いかも…)



カワサキ ポケットウォーマー
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
これはカイロなのですが、使い捨てカイロと違い繰り返し使用できるハクキンカイロです。
昔、おじいちゃんがよく使ってたなぁ。
ジッポオイル等を燃料とし、白金の触媒で反応して発熱します。
使い捨てカイロより発熱量も多く暖かいです。
上記のライトシェルジャケットのポケットに入れて使用しました。
(かなり熱くなるので低温火傷にご注意を…。)



◆下半身

モンベル スーパーメリノウールEXP タイツ
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
タイツもウールがお勧めです。
下半身も基本的に上半身と同じで、アンダーウエアは汗冷えしない物を選びます。
それと、体にフィットする物を選ぶ事が重要ですが、あまり体を締め付けないのが大事ですね。
必要以上に締め付けるものは血行を阻害して、より末端が冷えやすくなります。

これも、気温に応じてジオラインのEXPを重ね着しました。


ユニクロの暖パン
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
値段は安く、それでいて暖かい。コスパ抜群です(^^)
ミドルとして使用します。


モンベル スーパーハイドロブリーズ インシュレーテッドパンツ
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
防水透湿で中綿入りのアウターパンツです。
インナースパッツも付いているので雪の侵入もありません。
現在は廃盤ですので現行だと「ドライテック インシュレーテッドパンツ」かな?


ワークショップの安いオーバーパンツ
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)

-5℃以下になってくると上記の3枚では厳しいです。
ですので、さらにオーバーパンツとしてこれを着用します。
防水性はありませんが中綿が入っていて、裏地にアルミが蒸着されています
2000円程で購入しました。

さらに、この上にからカッパのズボンを履きます。



◆足(靴下 靴)

モンベル メリノウール エクスペディション ソックス
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
モンベルで一番厚手のソックスです。
これ一枚のみです。何枚も履くのは手間なので、なるべく分厚いものを一枚履きで。
靴下も素材はウールが良いと思います。

足先の防寒が一番悩ましいのですが、どんなに寒くても靴の中は蒸れてしまいます。
蒸れると靴下や靴の中綿が濡れてしまい保温性が著しく低下します。
そこで「靴下を履く前にビニール袋で覆ってしまえば靴下も靴も濡れないのでは…」
と考え、素足にビニール袋、それから靴下と靴、と言う順番で履いたところ、
一日経っても靴下や靴はドライなままで保温性の低下も防ぐ事ができました。

ただし足は汗でびちょびちょになるので、一日に2回ぐらいはビニール袋を交換します。

スーパーで買い物した時に肉なんかを入れる薄いビニール袋がありますよね?
それを使用しました。

もちろん激しく不快なのですが、凍傷になるよりはマシです(笑)



ダンロップの防寒長靴
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)
靴の選択も悩ましいですね…。
冬用の登山靴などは価格がとんでもないので除外しました(笑)
取り外し出来るインナーつきの長靴です。
かなり暖かいのですが、半日もすると中が蒸れまくって濡れてきます。
(透湿性ゼロなので当然ですが)
ですので、上記の必殺ビニール袋作戦で濡れを防ぎました。

しかし、これでも足は結構冷えましたので使い捨てカイロを併用しました。
靴の中のカイロはすぐに酸欠になって発熱しなくなるので、
一時間に一度は靴を脱いでの換気が必要です。 

次回、厳冬期の北海道に行くのであれば、
モンベルのヴェイルブーツあたりが良いかな?と考えています。


モンベル リバーシブル グリッパー
厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)

厳冬期北海道ツーリング装備まとめ(ウエア編)

これは防寒装備ではないのですが、靴に装着する滑り止めです。
雪の上なら滑らないのですが、ツルツルのアイスバーンだと
停車して足を着くだけで立ちゴケしそうになります。
これを装着すれば金属ピンが氷を捉えて滑りません。




以上が今回の「厳冬期北海道ツーリング」に行った時の防寒装備です。

かなりモンベル製が多いですがモンベルの回し者ではありません(笑)
登山ウエアメーカーは色々ありますが、コスパ重視で行くとこうなっただけです(^^;
近くにモンベルショップがあるので、ついつい見に行ってしまうのですよ。


今回は靴の中以外は使用しませんでしたが、「使い捨てカイロ大量投入」で
さらに暖かくする事も可能です。


これだけのウエアを重ね着して走ったのですが、北海道では地元車のペースも速く、
車の流れに合わせて走るので上陸当初は寒くてたまりませんでした。
しかし、2日目、3日目と日を追うごとに寒さにも慣れ、あまり寒さを感じなくなりました。

体が寒さに対抗して体内の発熱量を増やしているのだと思います。

私は身長173cmで普段の体重は63kg。
年間通して体重は変化しないのですが、僅か一週間の北海道ツーリングで
体重が4kg減って59kgになってしまいました。
おそらく体が基礎代謝を上げてエネルギーを消費し、熱に換えていたのでしょう。

若干痩せ型の私が一週間で4kgも体重が減ってしまうのですから、
極寒でのカロリー消費量は相当なもんです。

寒さに対抗するには装備も重要ですが、
ツーリング前から適度な運動などで体の基礎代謝を高くし、
寒さに強い体を作る事も大事です。

あとツーリング中はしっかり食べましょう!!(笑)





(ご注意)
寒さに対する強さや感じ方は個人差が大きいです。
この記事を鵜呑みにせず、事前に寒い地域でテストする事が重要です。
もし、この記事をご覧になって冬の北海道ツーリングに行かれる方は自己責任で…。














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