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普段は紀伊半島を中心にキャンプツーリングを楽しむバイク乗り。
酒と極寒雪中キャンプツーリングを愛する健全な変態へっぽこライダーです。
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Posted by naturum at

2015年02月10日

厳冬期北海道ツーリング(上陸編)

2015年1月27日~1月28日
自宅~敦賀港~フェリー~苫小牧


さてさて、約2年程前から温めてきた作戦をいよいよ実行に移す時がやって来ました。

その作戦とは……。






「厳冬期 北海道キャンプツーリング!!」





キャッチコピーは「紳士が逝くキャンツーin北海道」


なのであります!!(笑)




まぁ、たかがバイクツーリングで大げさですが…(汗)
しかし、相手は厳冬期の北海道。

地域と条件にもよりますが最低気温は-30℃にも達し、日中も常に氷点下での走行が続くと思われます。
多少の冬型気圧配置は覚悟するにしても、爆弾低気圧見たいなのが来て
バイクなどでウロウロしていれば簡単に遭難できそうですw


私にとって初めての北海道ツーリング。
それをわざわざ、一年の中でも最も寒いこの時期を選んだのには訳がありまして、

バイクにテント積んで北海道行って、
「-10℃以下での雪上ツーリング、-20℃以下での幕営、
果てしなく続く積雪路、ダイヤモンドダスト、流氷、etc、」
これらを自分自身で体験し、厳冬期の北海道を満喫したいのです。
これらを体験するにはやはり、この1月~2月にかけての厳冬期に行くしかありません。



と言う事でいよいよ、夢にまで見た厳冬期の北海道。
北海道で6泊7日、船中泊含め10日間のツーリングへ出発です!!







1月27日。時刻は午後8時。気温は8℃。
少し予定よりも出発が遅くなったが、妻と子供達に手を振ってアクセルをひねる。

こんな変態的なツーリングに、気持ち良く送り出してくれる妻と子供には感謝しないとなぁ。


午後9時に名神高速の桂川PAでトイレ休憩。
コーヒーとタバコで一服してから一路、敦賀を目指す。

フェリーの出航は午前1時。1時間前までには乗船手続きをしないといけない。
ここから敦賀まで2時間半あれば大丈夫。

タイヤは前後共に今回のツーリングの為に自作したスパイクタイヤ。
北海道に着くまで、なるべくタイヤが消耗しない様に丁寧な走行を心がける。

京都東で高速を下りて、R161へ接続。湖西道路へと入り北上する。
近江舞子を越えたあたりから急に風が強くなってきた。
冬の日本海側に足を踏み入れた感じ。

R161をひた走り、奥琵琶を過ぎて追坂峠を越えると周りは雪だらけ。
ただし路面には全く雪も凍結も無い。

と言うのもこのR161。消雪シャワーが確り設備されてるので路面に積もることはほぼ無い。
ただ、この消雪シャワーがバイクには厄介で全身ずぶ濡れになってしまう。

防水のアウターを着てるので中に染みてはこないけど、
時々かなり上向きに水が出ていて、ヘルメット直撃するのでビックリする。
ベタ雪も降ってきてシールドにくっつくので前が見づらい。

疋田の交差点でR8に接続。コンビニで小休止。
ここまで来ればあと少し。フェリーの集合時間には十分間に合いそうだ。

北海道に上陸する前から防寒着フル装備だと向こうで着る物が無くなってしまうので、
インナーのダウンジャケットを脱いで走ってきたらやはり寒い。
ま、極寒に身を置くと身体も段々と慣れてくるので大丈夫だろう。

23時30分、敦賀港に到着。乗船手続きを済ませ濡れたジャケットを乾かしながらしばらく休憩。


新日本海フェリーの高速船 デカイです。



そい言や、フェリーを電話で予約した時に
「人間1名とバイク1台でお願いします」と言ったら
「冬ですけどバイクも積むんですか?」と確認された。

年越し宗谷に関西からも行ってると思うんだけどなー。
まぁ珍しいのは確かなんだろなw

係りの人が「バイクの方どうぞー」と言いに来てくれたのでバイクの元へ。
もちろんバイクは俺一人。ちょっと寂しいかな。

さぁ、いよいよ乗船です。
この船に乗れば、もう嫌でも20時間後には北海道w
乗船時の鉄板で滑って海ポチャにならないように気を付けて乗り込む。

バイクを固定してる係りの人が「今日はかなり時化るから荷物全部下ろしてねー!」と。
マジか。船だけは弱いんだよなー。あとで酔い止めを飲んでおこう。

船内の案内所で部屋の位置を確認して客室へ。


これでも一番安い客室です



一部屋に10人ぐらい入る様に二段ベッドが配置されてるけど、
この時期はガラ空きで今日は一部屋に4人だけ。ノンビリくつろげます。

昔はツーリングでフェリーと言えば2等船室の雑魚寝部屋だったけど、
最近は少なくなってきたのかな?

船は定刻通りに1時出航。

時化でお風呂の時間が限定されるようなので、酔い止め飲んでからお風呂へ。
酔い止め飲んでも、酒のんで酔っ払うから意味がないかも知れないが…w


船内も思っていたより豪華です



お風呂でサッパリしたらカフェに行って、ミートスパゲティと生ビールの夜食。
そうこうしている内に船の揺れが激しくなってきた。

横揺れは少ないものの、上下の揺れがハンパない。
まるでジェットコースター見たいに無重力と縦Gが襲ってくる。
これは堪らん、とベッドに入って2時頃就寝。




翌日、8時頃に目が覚める。相変わらず船は縦に揺れている。
こんなにデカイ船なのに、こんなにも揺れるとは…。冬の日本海恐るべしだな。
それでも酔い止めが効いてるのか、苫小牧東に入港するまで気分が悪くなる事は無かった。

窓の外は雪が降っている。
一度は起きたものの、ここ一週間は仕事と旅の準備で
かなりハードな毎日だったので眠たくてしかたがない。

二度寝して起きたのはお昼頃。売店が開いていたので待望のサッポロクラシックを購入。
人生初のクラシック。

ゴッキュとのんでウマーって感じ(笑)


初クラシック マジで(゚д゚)ウマー®SaltyDogさんw



いや、マジでうまいなクラシック。

船内放送では時化で苫小牧東の入港は40分遅れとの事。
こんだけ縦の移動距離が増えれば、そら遅れるわな。

その後は揺れで地図を見る気にもなれず、呑んで寝て呑んで寝ての繰り返し…。
携帯の電波も届かないので仕事の電話も鳴りません。
こんなに贅沢な時間を過ごせる旅はいつ以来かなぁ。幸せですw

北海道に近づくにつれ揺れも収まってきた様で、津軽海峡を過ぎるとお風呂が再開。
もう直ぐ北海道なのでお風呂に入って上陸準備。

定刻から30分遅れで21時、苫小牧東に入港。
バイクは少し待って、21時30分。初の北海道上陸です。

船を下りてもう一度荷物を整える。気温は-9℃。
暖かい船内から出てきての-9℃は寒い!!


いよいよ厳冬期の北海道に上陸!!



港内の駐車場なんかはデッコボコのスケートリンクと化してるけど道路はドライ。
この時期の北海道なら何処でも雪だらけかと思ってたけどそうでも無いみたい。

少し走ってから記念撮影してると、通り過ぎた車が引き返してきてドライバーの女性が
「どうしたんですか?大丈夫ですか?」と驚いた様子で声を掛けてくる。

その時に撮ってた写真



こっちは記念撮影してるだけなので、
「写真撮ってるだけです。大丈夫ですよー」と返したけど女性は、
「いや、バイクでどうしたんですか?どこに行くんですか?」と質問攻め。

こんな時期にバイクに荷物積んで走ってるのを初めて見たらしく、
かなりり驚いた様子で心配されてしまった…。

事情を説明すると「いや、危ないですよ…。お気を付けて…。」と優しく去っていかれました。
やはり、こんな時期のバイクはかなり変態に見えるのかな?

今夜は良い場所があればテント張ろうかとも考えてたけど、
さすがにこの時間からキャンプ地探すのは辛いので、当初の予定通り
苫小牧のネットカフェで仮眠する事にする。

ところが、苫小牧に向かってR235を走ってる時に
スピードーメーターの針がピクリとも動いていない事に気が付く。

アクセルやクラッチのワイヤーは新品に交換して来たけど、
メーターは換えてなかったなー(汗)
ワイヤーの水分が凍って上陸と同時に切れた模様。

一瞬、燃料管理どうしよう…と、かなり焦った。
が、いつも付けてるガーミンのナビにトリップも付いているので、まぁ何とかなるかと一安心。

気温はグングン下がって来て-12℃。これは堪らんとミドルウエアのダウンジャケットも着込む。
上陸初日から極寒だな(汗)

22時ごろ、ネットカフェに到着。
生ビール頼んでテレビを付けるとHTBで「水曜どうでしょう」の総集編をやっている。
初めての北海道ツーリングで、初めてHTBで見たのが「水曜どうでしょう」。
どんだけタイムリーやねん!!www
音声はヘッドホンで聞いてるのだけど爆笑してしまいそうだw



なにはともあれコレですね





今夜はここで仮眠して、明朝からいよいよ「厳冬期の北海道ツーリング」が始まる。






初めての北海道ツーリングへの興奮と若干の不安を抱きつつ就寝。



ここまでの移動距離
バイク 205km
船 約1000km






1日目へとつづく。










  


2015年02月14日

厳冬期北海道ツーリング(1日目)

2015年1月29日
苫小牧~占冠~富良野~十勝岳PA


3時起床。2時間程しか寝ていない。起床と言うより、正確には「起こされた」かな…。
隣のブースの猛烈なイビキで起こされた。

眠いのでもう少し寝ようと努力したけど無駄だった。今から部屋変えてもらうのも面倒だし…。
あ~、ビジホにした方が良かったかな。

しかたが無いので、コーヒー飲んで「シティハンター」読んで、ようやく目が覚めてくる。
そう言えば、今日走るルートもまだ決めてなかった。
マップルと0円マップでルート確認。

最北端の宗谷岬は目的地のひとつだけど、色々と回りたい所もあるので結構迷う。
地図を見るとR237が占冠、富良野、美瑛、旭川と続いているので何だか楽しそう。
占冠は内陸なので冷え込むと極寒だし、雪も沢山ありそうだ。

初の北海道で距離感も無いし、路面状態が分からないので今日一日どこまで行けるのか
予想がつかないけど、まぁ適当に走って疲れたら何処かでキャンプしよう。

そんな感じで、取り合えずR237で北上する事にした。


しかし、日の出は7時頃なので外は真っ暗。
またマンガ読んだり、天気予報の確認などして時刻は5時半。
まだ暗いけどルートも決まったので待ち切れなくなって店を出た。


XR君、これから一週間宜しくね(^^)




これからは、ひたすら極寒での走行になるのでウエアも極寒仕様にする。
肌に近い順で羅列すると、

アンダーウエアはモンベル スーパーメリノウールEXP上下。
更にジオラインのEXPの上下も重ね着。

上半身はラウンドネックのフリースにモンベルのライトシェルアウタージャケット。
更にダウンジャケットを重ねてからアウターにモンベルのシャルモパーカ。

ミドルのライトシェルは無くても良いのですが、
スマホやカメラを肌に近い所で温めないと直ぐに使用不能になるので
胸ポケット付きのウエアを間に入れてます。

下半身はミドルにユニクロの暖パン、その上にモンベルのシンサレート入りの防水パンツ。
さらに作業着屋で買った安い中綿いりのズボン。

顔はモンベルの薄手のバラクラバの上から首周りにもう一枚ネックウォーマー。
ヘルメットはオープンタイプのジェットヘル。

グローブはタイチで買った普通の冬用。
ハンドルカバーとグリップヒーター付けてるので手は問題ないと思う。

足はモンベルのメリノウールエクスペディションソックスにインナー付きの防寒長靴。

(モンベル製品がほとんどですが、モンベルの回し者ではありませんw)

これで残す衣類は、上は中綿入りの安い防風ジャケットと下はカッパのみ。
以上の防寒着で走行中の寒さに耐えられ無かったら尻尾巻いて逃げ帰るしかない…。




午前6時、気温は-8℃。いよいよ「厳冬期の北海道ツーリング」のスタートです。

ネトカフェ出てすぐのセイコーマートでパンとコーヒーの簡単な朝食をとり、
バイクの燃料も満タンにしてから先ずはR235を東進してR237を目指す。


初セイコマです(^^)/



市街地を抜けて景色が開けて来ると、少しずつ北海道にやって来た実感が沸いてきた。
それと共に気温も下がりだして-12℃。まだ体が極寒に慣れていないのかとても寒い。

本州でも-10℃ぐらいのツーリングは経験してたけど、何だかとても寒く感じる。
考えて見れば、本州と違って今走っている北海道の道はほとんど信号が無い。
周りの走行ペースも速く、ひたすら風を受け続けるので今まで以上に寒く感じるのかもしれない。

たまらず道の駅「むかわ四季の館」で休憩。

この時、まだ体が慣れていないとは言え、この先大丈夫かなぁ?と少し不安になっていた。

まだまだ温存するつもりでいたハクキンカイロに火を入れポケットに、
足も使い捨てカイロを靴の中に放り込む。
ホットコーヒーで温まって再出発。

すると、今までの寒さが嘘の様に無くなっていた。
特に足が冷たかったのだけど、カイロのお陰で暖かくなってきた。
やはり末端の冷えは体を冷やすんだなぁ…。


寒さはほとんど感じなくなってきて、気分良く周りの景色を見る余裕も出てきた。
R237で左折し北上開始。ここまではずっとドライ路面が続いたので、
いつ雪道が現れるのか楽しみだ。


道産子発見!!



R237 ドライな路面が続く



苫小牧から100km程走り、R274との交差点にある日高のガススタで給油。
店員さんに今年の積雪量を尋ねると「此の辺りは例年雪は少ないけど、今年は多いかなぁ」
との事。この先は雪道を期待出来そうだ。

ガススタを出て標高500mの日高峠に差し掛かると、段々と路面も白くなってきた(^^)
自作のスパイクタイヤでの雪上テストは出来なかったので、慎重にグリップを探りながら走行。


ようやく白くなってきました。



うん、タイヤのグリップもかなり良い感じだ。
これまでに使用していたタイヤより、ピンの突き出しも少し多めにしたのでフロントブレーキも結構使える。
頑張って作った甲斐があったなぁ。

と、日高峠を越えようかと言う時にまたしてもプチトラブル発生。

ナビの防水ケースのジッパーが開いてパカパカしてる…。
メーターワイヤーが切れた今、ナビを失う訳には行かないので直ぐに停車して確認。
さっきの給油の時に閉め忘れたのかな?とジッパーを閉めようとするも壊れてしまってて閉まらない…。
いくらやっても閉まらないので、仕方なくアルミテープで補修する。


何だか色々壊れるな…。




気を取り直して出発。
峠を越えると路面の雪は無くなってしまったけど、占冠に差し掛かるとまた白くなってきた。
道の駅「自然体感しむかっぷ」を過ぎると、待望の圧雪路が現れた(^^)


待望の圧雪路



ここでタイヤのエアを少し抜いてF0.8、R1.0へ。
フロントの接地感も良くなり積雪路を不安なく楽しめる。

地元車の流れにも十二分に着いて行けるし、追い越しも問題無し。(追い越し可能区間での話し。)
これなら周りの車に迷惑掛ける事も無いなと一安心。
北海道ツーリング初日の積雪路にテンションも上がる。が、金山峠を越えると路面はドライに。

この先、ずーっと雪道を走れるのかと思ってたけど、
やはり除雪が徹底してるのか街に差し掛かると雪は無くなってしまった。

占冠を過ぎて富良野に差し掛かる頃に丁度お昼の時間。
お腹も空いてきたので0円マップでお店探し。目に留まったのが「くまげら」さんのローストビーフ丼。
かなり美味しそうだ。
お店もすぐに見つかって店内へ。でも店に入る前に服を脱ぐのが大変なのですよね…。

富良野の「くまげら」さん




女性の店員さんがヘルメット片手に入ってくる僕を見て少し不思議そうな顔をしている。
早速注文してローストビーフ丼を頂きます。

ローストビーフ丼 めちゃ(゚д゚)ウマー®SaltyDogさん



食べ終わる頃に店のご主人が外から入ってきて、「あのバイクお客さんの?」
で会話が始まり、北海道のお話を楽しく聞かせて頂きました。
夏はライーダーが沢山来るけどこの時期は初めてらしい…(^^;)
今年の雪の話を伺うと、「今年は暖かいし、この辺りはいつもより少ないねー」との事。
山ひとつ越えるとガラッと変わるんだなーと再認識。

それから、「寒いって言うのは-20℃以下になってから」とも仰ってました。
どんだけ寒さに強いねん!!w

昼食を終えてお店を出る。ここでも服を着るのが大変。
店のご主人が忙しい中、わざわざ見送りに出てくれてるので焦ってしまう。
適当に服を羽織りご挨拶して出発する。

近くのコンビニに止まって服を直して地図を確認。
さて、幹線道路は完全ドライだしどうしようか…。

地図を見るとR237の東側に農道や町道が格子状に延びている。
これはもしかして雪道を堪能できるかも、と行き先決定。

国道を離れ、道道を少し入っただけで景色が一変した。
周りはたぶん畑なのだと思うけど、見渡す限りの雪原が広がり、一直線に圧雪路が伸びている。
何処をどう走ってるのか、地図を見ても分からない。
これだよ、これ!! こんな雪道を待っていたのだー(^^)/
気分は最高、テンションも急上昇。


中富良野の町道



一直線に伸びている



見渡すかぎり雪原が広がる




格子状に交差する道を、雪降って喜んでる犬の様にアッチへコッチヘと走り回る。
いや~、はるばる冬の北海道にやって来た甲斐があると言うものです。

素晴らしい景色なので写真の撮影が多くなり、
おまけに今までやった事の無いツーリングでの動画撮影を思いつき、
コンデジで撮影してみる。
景色が良いと中々進めない(^^;)


富良野での圧雪路を堪能して時刻は午後3時過ぎ。
そろそろ今日のキャンプ地を決めないといけない。

富良野の雪原の向こうには十勝岳が…。
せっかく厳冬の北海道に来たのだから、やはりあそこは外せないよな。

あそこと言うのは十勝岳の中腹、標高1200mオーバーにある十勝岳PAなのです!!

ここは事前に冬の北海道を調べている時に出会った福島さんのブログ、
「福島丈士の日記」のツーレポを参考にさせて頂きました。
この方もかなりの変態いや紳士っぷりですよー(^^)

セイコマで今夜の買出しを済ませ、道道291で今日のキャンプ地「十勝岳PA」を目指す。


今夜はあの山でキャンプです。




最初の内はドライ路面だったものの、すぐに一面真っ白なアイスバーンに。
気温が低いのでカッチカチに凍っているけどフラットなので走り易い。
スパイクだとアスファルトよりも安心して走行出来る。


フラットアイスバーンが続く



車もほとんど走って無いし、最高の気分でアイスバーンを疾走。
たぶん傍から見たら、怪しい顔でニヤニヤしながらバイクに乗ってるんだろうなw
たまにすれ違う対向車にも、何でバイク走ってんの?って感じでガン見されてしまう(笑)

標高が上がるにつれ、路面もアイスバーンから圧雪路、そして積雪路へと変わって行く。
ベースタイヤに軟質路面にも対応するミシュランのAC10を選んで正解だったな。
ブロックの間隔が広いので多少の積雪路は何事もなく登って行ける。

最高のコンディションの雪道をたっぷり楽しんで、16時過ぎ、標高1250mの十勝岳PAに到着。
気温は-8℃。雪が降ってるからか、気温はそんなに低くない。
富良野の町並みも一望でき、景色も最高。雪質も最高のパウダースノーだ。


ナビでは標高1250m



富良野の町並み



富良野岳かな?



PAでテント張れるか確認しながら一服してると、
外国人が「Oh!クレイジー!クレイジー!!」と言いながらこっちに歩いて来るw
(日本語に直訳すれば何て失礼な!!って感じだよなw)
英語は全くダメなのだが、向こうもジェスチャー交えて話してくるので大体理解できて、
こちらも「ベリースリッパリー!!スライド~スライド~」などと言ってたら何だか大ウケしてたwww

写真撮らせてくれと言うので、バイクと一緒に写っときました。

さて、ここでキャンプ出来そうなので、少し下った所にある「カミホロ荘」で温泉と夕食にしよう。
まぁ、温泉入るって言っても服脱ぐだけで一苦労なんですが…。

温泉でゆっくり温まった後は食堂でカレーライス。
あ、そうそう、露天風呂が楽しかったですよー。
気温-11℃で露天風呂に入っていると、髪はバリバリに凍ってしまうし、
タオルもクルクル回してると凍って棒になってた(笑)


カミホロ荘 日帰りで入浴と食事ができます。



ここで今夜の水も調達できたのでキャンプ地に戻るとする。
外にでて気温を確認すると-15℃。流石は北海道の標高1200m。
明朝は-20℃も期待できそうだ。

PAに戻ってサクッと設営。テントはひもを引っ張るだけの
「ウルトラライトワンタッチテント」なので楽ちん楽ちん。

十勝岳PA ここをキャンプ地とする!!(笑)



設営が終われば早速ビール。初北海道での初幕営でのクラシックはこれまた最高に旨い!!
が、気温は-15℃。見る見る凍って飲めなくなってしまう。
クラシックを湯煎しながら2本空けたあたりで意識が薄らいできた。

クラシック 旨い!(^^)




北海道ツーリングは今日が初日だけど、家を出てからは今日で3泊目。
バイクで旅に出ると、いつも3日目ぐらいに疲れが出てくるなー。


明日の行き先もまだ決めて無いけど、明日起きてから考えよう。


しかし、本当に厳冬期の北海道にバイクで来てしまったんだなぁ。
我ながら「何てアホなツーリングなんだろう」と、笑えてさえくる…。



深々と粉雪舞う十勝岳PAでいつの間にか夢の中へ…。




本日の走行距離
196km








2日目へとつづく。










  


2015年02月18日

厳冬期北海道ツーリング(2日目前半)

2015年1月30日
十勝岳PA~美瑛


北海道ツーリング2日目の朝は7:00起床。気温は-12℃。
最低気温を確認すると夜中に-16℃を記録していた。
シュラフは最低使用温度が-25℃の「イスカ エア810X」。
カイロ等の熱源を使用しなくても寒さは感じずに熟睡できた。

厳冬期の北海道の標高1250m。-20℃以下のキャンプを体験できるかと思ったのですが…。
まっ、まだ1泊目なので今後に期待ですね。

しかし、シュラフから出ると流石に寒く、ダウンジャケットを羽織る。
起きたら先ずはコーヒー入れてサーモスへ。これで何時でも温かいコーヒーが飲める。

外に出て見ると、さらさらの粉雪が音も無く舞っていた。


愛用のストーブ オプティマス8R



さらさらの粉雪が舞っています



XRも雪化粧




テントに戻って朝食用のパンを食べようとザックから取り出すと凍ってて固い。
シャリシャリしたパンをコーヒーで流し込んでると外から
「ヘイ!ヘイ!」と声が近づいてくる。
何だろう?と思い外を見ると、向かいでキャンピングカー泊してた外国の方が
温かいミルクティーを差し入れてくれた(^^)
「おーさんきゅー!!」と有り難く頂きました。


ホットミルクティー 美味しかったです



一人旅に出ると疲れからか、いつも2日目~3日目辺りに若干ホームシック気味になるのだけど、
ミルクティーの差し入れを頂いて感激し、すごく元気になった(^^)

カップを返しに行った時も、
「美味しかったです!!サンキュー!!でもノーウォッシュ ソーリー」
と、たぶん訳の分からない英語でお礼を言ったら
「ノープロブレム!ノープロブレム!!」
と仰っていました。

ありがとう、外国人さん。


朝食のパンも食べ終わって撤収を始めていると今度は遠くから女性の声で、
「えー!?この時期にバイクで登って来てキャンプしてるのー!?」
「初めて見たー!!」
とテンションMAXでこちらに向かってくる方が…(^^;)

話をしてるとすぐ傍にある温泉「凌雲閣」の女将さんらしく(若女将かな?)、
「凌雲閣のフェイスブックに書くから写真撮ってもいいー?」
と写真を撮って行かれました。

話してると、とても楽しい方で、夕べはあまり考えずに別の温泉に入ったけど、
凌雲閣さんに行ってれば良かったなーと思った次第です。


さて、撤収も完了して時刻は9時。気温は少し上がって-8℃。
今日は先ず美瑛に向かいます。ツーリングマップルで確認しても色々と見所がありそうでワクワクする。
(美瑛情報頂いた「みなみかぜサン」有難うございます(^^)/)

XRも氷点下の中、キック2回で難なく始動。
暖機を終えてパウダースノーに轍を残しながら十勝岳PAを後にする。


PA横の絶景ポイントですが見えません…




ここまでの登りではハッスル(死語w)して上がって来たけど、
下りはフロントが滑り易いので少し慎重にスタート。
夜中に降った新雪がフカフカだけどタイヤは十分に雪を掴んでいる。

雪が降っていて太陽が出ていないので周りは真っ白、モノクロームの世界だなぁ。
そんな所をバイクにテント積んで走る。もう何も言う事はない。


全てが白い モノクロームの世界



山を下るにしたがい、路面はアイスバーンへ。雪が降ってたのは山の上の方だけだったのかな。


山を下りると空も明るくなってきた



道道291を下り富良野平原広域農道へ。
そこには素晴らしい直線路が伸びていた。

文字通り平原の中を一直線に伸びる道。
キタキツネも出迎えてくれて、左手に十勝岳連峰を望みながら感動の走行です。


延々と続く直線路



十勝岳連峰を望む



「ルールルル」って言ってしまった(^^;)




富良野平原広域農道を終点まで走ってドライ路面のR237へ。美瑛を目指す。
お昼頃に道の駅「丘のくら」横のコンビニに到着。
富良野での景色が素晴らしかったので中々進めず、コンビニのサンドイッチで昼食。
これから美瑛の丘巡りです(^^)

最初に「三愛の丘」次に「四季彩の丘」と廻り「ジェットコースターの道」へ。
三愛の丘は除雪されて無いので丘に上がる事は出来なかったけど、
幾重にも続く丘並みが最高に綺麗だった。

お天気も時折雲が掛かるものの、
雪と青空と雲のコントラストが何とも言えない旅情を感じさせてくれる。

丘を巡る圧雪路


言葉が出なくなるなぁ


三愛の丘は雪の中


真っ白なジェットコースターの道




ジェットコースターの道を抜けて道道70号線から道道580号線へ。
この道道580号線も素晴らしい眺めの圧雪路。
車もほとんど走っておらず、素晴らしい雪道と素晴らしい眺めを独り占め。

交通量皆無の圧雪路


大雪山系を遠望




もう感動しっぱなし、写真撮る事が多くて全然進めない。
今日中に美瑛から抜け出せなくなりそうだ。



真冬の信州も絶景だったけど、北海道はひたすらに広大だなぁ。







感動の2日目、後半へつづく。