ナチュログ管理画面 キャンプツーリング キャンプツーリング 近畿 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
プロフィール
へっぽこ
へっぽこ
普段は紀伊半島を中心にキャンプツーリングを楽しむバイク乗り。
酒と極寒雪中キャンプツーリングを愛する健全な変態へっぽこライダーです。
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 17人
オーナーへメッセージ
QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
Information
アウトドア用品の
ご購入なら!

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2014年02月16日

2014/2/10厳冬期信州キャンプツーリング1日目

去年の夏頃から綿密に計画していた作戦を、とうとう実行する日がやってきた。

その作戦名は・・・



『厳冬期信州雪中キャンプツーリング』なのだ~!!


とまぁ、そんなに大きな声で言うほどの事でもないのですが…
(冬山やってる人からすれば、ただの冬の丘キャン程度汗)

しかし、キャンプ予定地の気温等を調べていると最低気温はマイナス15度程度までは余裕で下がる模様。日中も山間部では氷点下での走行が予想されます。

友人のバイク仲間に参加を募るも、「頭おかしくなったの?」とか「何の罰ゲーム?」とか「バイクでスキーは出来ないよ」などと励まされ、俄然やる気が湧いてきました。
防寒対策には万全を期し、バイクに関しても雪中走行対策を施しての出発です。
(防寒対策や道具系の詳細は、改めて記事にしようと思います。)

信州へのツーリングは4度目なのですが、今回は長野県入りするのに車を使用しました。
長野県松川町でクルマからバイクを降ろしてキャンプ道具を積み込み、そこからキャンプツーリングのスタートです。
(最近、オフ車で高速道路の長距離移動は腰が痛くて、長野に着く頃にはヘロヘロなんです…)

さて、前置きが長くなりましたが出発です。

午前11時、大阪の自宅を出発。午後2時半頃、松川町に到着してバイクを降ろす。

出発準備完了~


あったかヌクヌク車移動ともここでお別れ、3日後にまた戻ってくる予定。
ここからいよいよ「厳冬期4日間信州キャンプツーリング」のスタート。

今日の目的地は陣場形山頂の標高1400m程にあるキャンプ場。
このキャンプ場、夏や春には何度か来ているが、超絶に素晴らしい眺めなんです。
なんとしても真冬にここでキャンプがしたいのだが、この時期にどこまでバイクで登れるかは不明。
標高900m辺りから圧雪路も現れて良い感じ。(^^)

リアタイヤが滑り出したのでエア圧を下げていると、上からスノーシュー履いた人たちが下りてきて「バイクがいるっ!!」と驚いている。(普通、こんなとこにバイクはおらんわな)
せっかくなので上の様子を聞いてみる。

へっぽこ 「頂上のキャンプ場まで行くんですけど、雪はどんなもんですか?」
ハイカー 「ん~キャタピラ要るんじゃない?」
へっぽこ 「キャ、キャタピラですか…」
ハイカー 「頂上付近は軽く60cm以上だね」

こりゃ無理かなと思いつつ、お互いに「お気をつけて~」と挨拶をして出発。
少し進むと冬季通行止めの看板が…除雪区間もここで終了。
車やバイクの跡はなく、スノーシューとスキーの跡があるだけ。

気合を入れて積雪区間に突入する。

が、しかし…スパイクタイヤも全くグリップしない。
勾配も積雪も、まだそんなに大したことないのになんで?
2輪2足で漕ぐが進まない…
「あぁ、憧れの冬季陣馬形山キャンプ場には辿り着けないのか(TT)」
と心のなかでつぶやきながら、バイクから降りて気合で押しまくる。

ヘロヘロになるまで押してもまだ数百メートルしか進んでいない。時刻は午後5時。
頂上まではまだ、300m程の標高差がある。

「やっぱ無理や~」と敗退決定。

陣馬形山敗退orz


キャンプ地を探さなければ、と方向転換しているとスキーで下ってくるお二人が…
「おっ?バイク(笑)」と声を掛けられます。

スキーの方が「よくこんな所までバイクできたね~(笑)今日はクラストしてて雪質が悪すぎるよ」
とおっしゃっていました。
(スノースポーツはバイクしかやらないので、「クラスト」って何?って感じですw)

さて登ったぶん下る訳ですが、雪が「クラスト」してて(使ってみた(笑))
滑りまくる。転倒こそしませんでしたが、ひやひやしながら冬季通行止めゲートに到着。
先ほどのスキーの方がゲートを動かしてくれています。

へっぽこ「有難うございま~す」
スキーの方「気をつけてね~^^」

と言葉を交わしてキャンプ地探し。
すでに時刻は5時を過ぎており、日没まじかで焦っていたが案外すぐに良さげな場所発見^^
標高は1000m程,舗装林道の除雪区間終了の行き止まりです。

すでに暗くなってきているので、さくさくっと設営。
今回もテントは「ウルトラライトワンタッチテント」(名前が長い)

設営も撤収も楽チンポン


普段は小川のミルフォード12を使っていますが、楽チンそうなのでポチってみました。
設営、撤収ともに大変楽チンですが、中はかなり狭くインナー内の長辺は190cm程しかありません。
シュラフがインナーテントに当たるので結露対策は必須です。

設営が済んだら早速宴会開始^^

まずは-5度程度の気温の中、ビールをゴキュッ!!
最高です。この瞬間の至福の為にここまで来たと言っても過言ではありません。
(ただだの酒飲みやな)

ウィスキーも(山崎)ペットボトルに入れて持参


用意してた水が少なめなので水作り


今日の夕食レトルトカレーがウマー^^


気温がマイナス6度、7度と、どんどん下がってくる。
保温ボトルにお湯を入れておいて、ウィスキーのお湯割りに使う。
ラジオを聞きながらホットウィスキーをちびちび。今夜は月が出ていて周りの雪がキラキラしている。
ニヤニヤしながら、思わず「最高やな」と呟く。(やっぱりヘンタイですか?笑)

この時、本当に幸せな気分でいっぱいでした。

心地よい酔いのなか、シュラフに入って就寝。

明日は憧れの厳冬期ビーナスラインへ突撃する。



二日目前編へとつづく





  


2014年02月16日

2014/2/11厳冬期信州キャンプツーリング2日目(前編)

厳冬期信州キャンプツーリング二日目の朝は陣場形山の麓、
標高1000mの林道脇で8時に目を覚ます。

舗装林道脇での野宿の朝



もっと早く起きるつもりが、シュラフがぬくぬくで寝過ごしてしまった。
(真冬に3シーズンシュラフで頑張ってた時は、嫌でも夜明け前に寒さで目が覚めた。)

今朝の最低気温は-10度程。起床時で-9度程で、期待してたほどは冷え込まなかった。
流石は厳冬期用シュラフ、「イスカのエア810X」は-10度程度はカイロも無しで余裕でした。

厳冬期用シュラフでぬっくぬく


この程度ならまだまだ余裕で熟睡。


シートも凍ってるよ…


今日はビーナスラインへの突撃作戦を決行する予定なのでコーヒーだけ飲んで、
さくっと撤収して出発し里へと下って行く。
天気も最高で中央アルプスが超絶に綺麗すぎる~!

めっちゃ綺麗な中央アルプス


なるべく午前中にはビーナスラインに入りたいので駒ヶ根から諏訪まで中央道で走る。
追い抜いていく車や反対車線を走るトラックの運転手さんの視線が痛い(笑)

諏訪湖SAでコーヒー飲んで一服(-。-)y-゜゜゜

諏訪湖も一部凍ってます


さぁ出発と思っているとおじさんから
「こんな時期にバイクが走ってるの初めてみたよ~気をつけてね~」
と声を掛けられました。(確かに長野に入ってからバイクを見たのは郵便屋さんぐらいだな)

諏訪インターを下りて、コンビニで今夜のご飯とビールを買出ししようとヘルメット脱いでたら
おじいさんがこちらに向かって歩いてくる。
「いや~わしも昔は単車で色んな所に…」
この時期のバイクってそんなに珍しいのかな?
ネットで徘徊してると、結構変態真冬のツーリングしてる記事を見るのになぁ。
買出しを済ませ、一路ビーナスラインを目指す。

八ヶ岳も見えてきてテンションも上がりながらビーナスラインに突入。
標高が上がるにつれ辺りの雪は増えてくるけど、道路は完全ドライ。
む~憧れの圧雪路はなかなか出てこず、女の神展望台にはあっけなく到着。
しかし、景色は最高!!どこを見ても絶景。

冬の八ヶ岳 カッコイイ


カッコイイその2


そしてR152の大門峠を通過しここからがビーナスラインの本番。
見渡すかぎりの銀世界が広がり、この辺りからアイスバーン路面がちらほら始まる。
少し慎重に走って富士見台に到着。

ここからは八ヶ岳、富士山、南、中央、北アルプスの全てが見渡せるのだが、
今回とにかく天気が良く、初めてその全てを見渡すことが出来た。
しばらくの間、景色に見惚れて頭のなかが空っぽになる。(元々か?)

綺麗いがいに言葉が出ない


綺麗いがいに言葉が出ない その2



富士山もバッチリ




ここで時刻は13時。朝食抜きでお腹が空いたので売店でうどんを食べる。
店のおじさんから「この時期にバイクで来た人は初めてだね~寒いでしょう」と声を掛けられ、
「そーですかぁ(笑)でもそんなに寒くないですよ~」と答える。

実際、外は氷点下だけどウエアをしっかりしていれば走っていても寒さはほとんど感じない。
持ってきたハクキンカイロもまだ使用せずにいる。

うどん食べてると汗をかくので、食べ終わると外に出て汗が引くのを待ってからアウターを着る。
保温ボトルのコーヒーのんで一服(-。-)y-゜゜゜
いよいよこれからビーナスラインの核心部へと入っていくのだ(^^)

はたして憧れの快適圧雪路と出会えるのか?




2日目(後編)へとつづく





  


2014年02月18日

2014/2/11厳冬期信州キャンプツーリング2日目(後編)

お腹もいっぱいになって、絶景も堪能できて大満足。
さて、憧れの極上圧雪路を目指して富士見台を出発。
さらに標高を上げながらビーナスラインの核心部へと向かう。

これまでは所々アイスバーンは有るものの 、まだ圧雪路は走れていない。
車山肩駐車場の辺りから路面も徐々に白くなってきて期待が膨らむ。

「この~道のかなた~♪(ON THE ROAD)」などと口ずさみながら
約束されたはずの圧雪路を目指す(笑)

車山肩駐車場だけど駐車場は雪の下


この辺りはビーナスラインの中でも視界が広くて、自分が進む先の道を見通しながらの
走行が続く大好きな区間です。

路面も白くなってきた^^


快走路をのんびり走り、少し寄り道しようと県道40号と194号の交差点を左折すると
圧雪路があらわれました~。

全てが白くて目が痛い


雪目になるとマズイと思い、サングラスを出したけど既に少し目が痛いです。

程よく締まった雪道でリアタイヤをドリドリしながら雪遊び。
最高に贅沢なツーリングですな。(笑)

寄り道を終えてビーナスラインに復帰すると、これまた極上圧雪路!!

来ました来ましたこれまた極上圧雪路~(^^)


待望の路面にテンションも上がりっぱなしで、一人で「うひょ~!!」とか言いながら
極上圧雪路を爆走~(スピードは出してません)

時折すれ違う車の中の人の視線が突き刺さります。(笑)
夢にまで見た憧れの極上圧雪路を堪能しているうちに八島湿原に到着。

ここから先は冬季通行止め。

バイクじゃ無理!


キャタピラが欲しい!!


空が青い


スノーハイカーの方達も「なんだあれ?」って感じでこちらを見ています。(笑)

温度計を確認すると現在の気温はマイナス6度。
足が少し冷えるかな?程度で走行中も寒さは感じません。
今回のツーリングの為にグリップヒーターも装着してきたので指先の冷えとも無縁です。

只今の時刻は午後2時30分。
そろそろキャンプ地を探すために、来た道を戻らなければなりません。
戻る最中もヘルメットのなかはニヤニヤ全開^^

名残惜しいです。


「今日も野宿がいいかなぁ」なんて思っていましたが、周囲に何も無い稜線での幕営は
少しでも天候が崩れると大変な事になりそうなので素直にキャンプ場に。
ツーリング出発前から目星を付けていた「ミヤシタヒルズ」に決定して、一応予約の電話を入れる。

へっぽこ 「あの~今日、テント泊でお願いしたいのですが大丈夫でしょうか?」
受付の方 「はい、大丈夫ですよ~オートキャンプですよね?」
へっぽこ 「バイクなんですけど~」
受付の方 「えっバイクですか?」
へっぽこ 「はい、バイク1台と人間1名です。」

と無事に予約OK ^^

ミヤシタヒルズを目指します。

復路も富士見台に立ち寄る



さて、大門峠を左折しR152を北上、県道155を経由してR142入ればミヤシタヒルズまであと少し。
キャンプ場に到着して受付を済ませ、今日はお風呂に入りたいので設営を終えてバイクで5分ほどの温泉に向かう。

設営完了




温泉でサッパリしたらテントに戻って早速宴会開始。
やっぱり最初はビールをプシュッとやって夕食タイム。

本日のメニュー(って昨日と一緒やん!)



私は同じメニューが続いても全然大丈夫なので…(^_^;)
それに外で食べると5割増でうまい!!

8R君、今日も頑張ってね(^^)



日が沈むと急激に気温が下がりだす。今夜はどれくらい冷え込むかな?(^^) 
と温度計を確認していると、マイナス7度、9度、と見る見る下がっていく。
午後8時30分の時点でマイナス11度。
「これは明朝の冷え込みには期待ができますなぁ~(笑)」
などと思いながらホットウィスキーをちびりちびり。
至福のひと時です。

食事が終ればホットウィスキー飲みながら明日のルートを確認する。
明日は浅間山周辺を走行する予定。

今日は距離こそ少なかったものの、極上圧雪路で大満足だったなぁ~

今夜も心地よい酔いの中、雪道を思い出しながら就寝zzz





3日目前編へとつづく